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当院は2007年12月に、患者さんが快適に受けられる歯科診療をコンセプトとして、麻生区百合丘の地に私が開設いたしました。今年で開設8周年を迎えることができました。
当院では、来院される方々が生涯自分の歯でおいしく食事ができるようにお口の健康を守り育てていくことを使命と考えております。
人生80年時代となり高齢化社会を迎えて久しいですが、歯が弱くておいしく食事が摂れなければ、長生きできても人生の楽しみが半減してしまいます。
歯科の分野でも技術や材料の進歩により、以前では残せなかった歯も保存することが可能になってきています。また、すでに失われた機能の回復についても再生療法やインプラント等さまざまなオプションが選択できる時代になりました。

一方で、現代は情報化社会であり、歯科の分野に限っても予防・クリーニング・インプラント・セラミック等をキーワードとする玉石混淆の情報が皆さまの周囲にもあふれていると思います。しかし、それらの情報が正確なのか、自分にとって有益なのか困惑されている方も多いのではないでしょうか。事実、ある患者さんには最適でも別の患者さんには無意味な治療法も存在します。予防や治療のオプション選択の幅が増えても、自分に適した方法でなければ意味がありません。

定期的なクリーニングを受けて、天然歯を一切削らないですむように予防していくことが出来れば幸せなことです。しかし、あきらかに保存不可能な歯であるにもかかわらず、それを無理に残すことに固執してしっかりかむことが出来ないのは不幸なことかもしれません。一本一本の歯を大事にすることはとても重要ですが、お口の中の環境は皆さまが想像する以上に過酷です。何十年にもわたる使用により歯はむし歯でなくてもすりへったり、破折が起こっていることもあります。症状がなくても、一本のむし歯や歯周病の進行により、周囲の骨が広い範囲で吸収していることもまれではありません。そのため何本もの歯が保存不可能になってしまっては、しっかりかむことが難しくなってしまいます。
特に歯列や咬合(歯ならびや、かみ合わせ)に問題がある場合、適切な処置を講じなければ、長期的に歯周病の進行や多数歯の破折などにより大きなトラブルが生じる可能性が高まります。

そのような状況を避けるためには、定期的な検診を通じて、客観的なデータから歯科医師から十分な説明を受け、自分のお口の状況や問題点を理解しておくことが大切だと思います。仕事が忙しく治療のための通院がままならない方でも、自分の問題点を把握していれば、定期的にクリーニングやチェックをうけることにより、本当に治療が必要なタイミングを逃すことはないのではないでしょうか。
まず治療ありきではなく、自分に適した治療やメインテナンスの方法について、十分な説明を受けた上で、選択し、納得して治療を受けることをおすすめします。　私は最新･最良の医療を提供できるように常に学会や研修会で研鑽を積んでいますので、それぞれの方に最適な治療や予防・メインテナンスの方法について御提案させていただきたいと考えております。

患者さんが通ってみたい、治療を受けたいと思われる診療システムを構築するためには、医院全体として質の高いサービスを患者さんに提供することが必要ですが、私は質の高いサービスとは、患者さんに快適な診療空間・診療体験を提供することだと思っています。快適な診療空間・診療環境の演出のために、効率的な診療を行えるだけでなく、患者さんに安心感をあたえ、患者さんと十分にコミュニケーションをとることのできる医院を設計いたしました。今後は患者さんに対する情報提供のためのニュースレターの発行や、院内セミナーの開催も企画しております。
また、快適な診療体験を実現する診療技術として、私はミラーテクニックや4ハンドテクニックを中心としたDr.Daryl.R.Beachの提唱するpd診療(水平診療)を修得しています。個々の治療については、一般の歯科診療をもちろんこと、専攻してきた口腔外科の知識と技術を生かして、通常では大学や市中病院に紹介されるるようなケースにも対応し、来院される患者さんに貢献するつもりです。
ホームページのリニューアルを機に当院の診療方針や診療内容について知って頂ければ幸いです。

アイズデンタルオフィス院長　歯学博士　倉橋 出