あごが痛い、口が開けにくい、口を開けると音がする。こんな症状のある方は、顎関節症の可能性があります。顎関節症はむし歯、歯周病に続く歯科第3の疾患といわれており、近年その症状に悩む方が急増しています。原因は、睡眠中のブラキシズムと呼ばれる悪習癖(くいしばりや歯ぎしりなど)、咬み合わせの不調和や、日常のストレス、くせや習慣などさまざまですが、原因や症状によっていくつかのタイプに分類されます。
タイプによっては治療法が適切でないと効果がないどころか悪化してしまうケースもあるので注意が必要です。
当院では症状や各種検査の結果をふまえて、きちんとした症型分類を行い、最適な治療を提供いたします。
顎関節症は治癒させるというより症状をコントロールしていく疾患です。放置しても顎が変形してしまうようなことはありませんが、悪化すると一時的に口が指1本分くらいしか開かなくなってしまうこともあり日常生活に支障をきたします。また、アゴが痛いと受診したら親知らずが原因だった、逆に奥歯の歯ぐきが痛いと感じていたが実は顎関節症の筋症状だったというケースにもよく遭遇します。
気になる症状をお持ちの方は、自分で判断せずに鑑別診断のためにも、お早めに受診されることをおすすめいたします。